自分の趣味についてとうとうと語っちゃうと他人はちょっとひきます。

さすがに出産間近になってきたヨメが、スタジアムでのサッカー観戦をしばらく自粛するということで、先日mixi日記で余ったヨメ分のチケットFC東京vs浦和レッズ戦のお誘いを出したんですが、結局誰からも応募が無かったんですよ。ま、よく考えたら世間はお盆休みの真っ最中だったし、テレビでは北京オリンピックやってたし、世界の浦和相手といえども、今のJリーグは一般の人達に対してイマイチ訴求力が無いっつーことなんですよね。

で、チケット余らすのももったいないので、近所に住む高校サッカー経験者の海外サッカー好きな会社の先輩Iさんを誘って行くことになりました。味スタの近所と言うこともあり少なからずFC東京には興味を持ってくれていたようです。

ただ、こんな事言うのもなんですが、W杯やチャンピオンズリーグのようなレベルの高いガチンコ勝負で無い限り、実はサッカー観て面白い試合ってそんなに無いもんなんですよ。ましてやJリーグに対して特に思い入れも無い人だと、たとえサッカー好きであってもちょっとつらいものがあったりします。それでもレベルが低いなりに魂を揺さぶるような面白いゲームであればいいんですけど、そんな試合はまあ1チームにつき年に2、3試合あるかないかですかね。1年通してサッカー見るようになって、サッカーの試合って勝ち試合だろうが負け試合だろうが7割ぐらいのゲームはそんなに楽しいもんじゃないな、ということが分かってきました。

実際、そのIさんも浦和戦を楽しんだかというと正直どうだったんでしょうか。Iさんも大人ですから特に何も言いませんでしたけど。ただでさえ蒸し風呂のような暑さの中、両チーム合わせて1点しか入らない地味な展開の試合だったし。しかも東京が負けたことによってお互いに気ぃ遣って気まずくなっちゃったりして･･･って、こんなんレジャーでも何でもないですわな。Jリーグの新規ファン獲得がなかなか進まないのも分かる気がします。



じゃあなんでそんなにつまらんもんを毎週末追っかけてるのか、という話なんですけど、先程書いたように年に2、3試合はあるんですよ、全身の毛穴が開くようなゲームが。もしかしたら今日はそういう試合になるかもしれない、という期待感だけで毎週末スタジアムに通っているようなもんですよ。

よくフットボールは麻薬だとか、サッカーファンはマゾだとか言われたりしますが、両方ともまさにその通りで、あの日の快感を忘れられずに暑かろうが寒かろうが雨が降ろうが何が起ころうが今日もスタジアムへと通い裏切られ傷心してもまたスタジアムへ向かうのが、フットボールにとり憑かれた人たちなのです。そんなジャンキーでマゾヒスティックでちょっとアブない人達が数万人集まって作り出す空気感がまたいいんだよね。



なんて、まともな人には敬遠されそうな文章書いといてなんですが、懲りずにまた告知しておきます。ここしばらくはFC東京のホームゲーム（こちら参照）のチケット1枚余ってますから、暇な人は連絡ください。特にM気質な人にはお勧めです。




追記：だらだら書いてたらいつの間にか浦和戦から10日以上経ってしまいました。その間ヴェルディ戦、いわゆる東京ダービーもありまして、その試合は屋根のない国立競技場で雨中の観戦（今回は結局１人で行きました）だったんですが、ロスタイムに逆転負けという東京ファンにとってはまさに最悪の結果となりました。ただ、そこでストレスが溜まった分、逆に仕事で頑張って発散しようという気持ちが芽生えてきました。不思議なもんです。